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L-Share開発メンバー座談会

アイ・エス・ビーの強みを
掛け合わせ
医療施設の課題を解決する。

医療ICTソリューション
L-Share

大手運送会社 大規模基幹システム 大手運送会社 大規模基幹システム

アイ・エス・ビーは医療システムの開発で豊富な実績を誇り、更に組込み技術や無線通信技術にも強みを持っています。これらの強みを活かして生まれた自社製品がL-Shareシリーズ。L-Shareは医用画像の国際標準規格DICOMに対応したソフトウェアと機器の総称であり、医療施設での拡大するニーズに対応しています。L-Shareに携わる醍醐味や今後の期待についてプロジェクトメンバーたちが語ります。

「医療×組込み×通信」という強みの掛け算。
Y.T.

L-Shareブランドの第1弾となるL-Share Libraryを初めてリリースしたのは2014年12月。アイ・エス・ビーの強みである医療分野で自社製品を作りたいという構想があり、DICOMという医用画像の国際標準規格に注目してライブラリの開発に着手したのが始まりでした。

N.M.

もともとアイ・エス・ビーでは医療システムを数多く開発しており、無線系の製品のエンジニアリングにも強みを持っています。L-Shareは、アイ・エス・ビーの強みをうまく活かせた製品群だと言えますね。

Y.T.

はい。プロジェクト初期においては、天才肌のエンジニアがほとんど1人で原型を作り上げたそうです。その後も医療機関の先生方とタッグを組み、意見を取り入れながら開発が進められました。こうした動きも、医療分野の実績があるアイ・エス・ビーならではですね。

T.N.

この3人の中ではY.T.さんが最も長くプロジェクトに関わっていますが、どのような経緯で参加することになったのですか?

「医療×組込み×通信」という強みの掛け算。
Y.T.

私は入社当初から医療分野の画像認識に携わっており、L-Share Libraryがリリースされた頃から自分も本プロジェクトに携わりたいと声を上げていました。そして、L-share Libraryに続くL-Share Viewerのアプリケーションを開発するタイミングでプロジェクトに参加しました。それからビューアの薬機法(※)の認証取得やハードウェアのリリースといった製品の展開があり、2021年にN.M.さんとT.N.さんがプロジェクトに参加しましたね。

N.M.

はい。私は別の製品の営業を担当した後、2021年1月からL-Shareの営業担当になりました。プロジェクト初期段階から在籍するもう1名の営業担当が既存のお客様を担当し、私は新規開拓という役割分担です。

T.N.

私は通信モジュールの開発や医療システムの不具合修正に携わった後、2021年2月からそのプロジェクトに参加しました。主に担当している業務はL-Share RouterにAIを搭載した製品の開発です。アイ・エス・ビーが国立がん研究センター東病院と共同開発した画像解析AIを活用したもので、製品化も実現することができました。

※薬機法:正式名称は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」。

N.M.

現在のL-Shareブランドは多様な製品群で構成され、販路拡大と品質向上、品質改善というフェーズにあります。私は営業として拡販を担当しているのですが、昨今では新型コロナウイルス感染症の影響で医療機関まで直接営業に伺うことが難しく、正直に言って苦戦しているのが現状です。そのため、リアルやオンラインの展示会でお客様にアプローチしたり、L-Share関連の記事を広めるマーケティング活動をしたりしてお問い合わせの増加に向けて取り組んでいます。新型コロナウイルスの影響で予想外の状況におかれてはいますが、興味を持っていただけるお客様は多い印象です。

T.N.

私は以前、N.M.さんと一緒に展示会に携わったこともありました。実際にお客様がブースに来ていただくのを見て、L-Shareは本当に多くの人に必要とされているのだと実感できました。また、展示会後は、お客様の手に渡った後のことも想像しながら仕事に取り組めるようになりました。

N.M.

納品後のお客様の反応を見ると、さらに実感が湧くと思いますよ。例えば、数多くの検診バスを保有している医療施設のお客様に導入した時のことです。検診バスの中から施設に画像を飛ばしてみせると、お客様がとても感動してくれました。それまではUSBメモリなどに入れて画像データを手渡していたので、作業が大幅に改善されました。また、コロナ禍では接触機会が減ることにもメリットを感じていただけました。

プロジェクトを通じてお客様目線の重要性や開発の醍醐味を体感。 プロジェクトを通じてお客様目線の重要性や開発の醍醐味を体感。
Y.T.

L-Shareは医療分野なので、もともと人の命や健康に関わる責任感を持ちながら仕事に取り組んでいますが、そういった話を聞くとますます品質に対する意識を高めようと思います。

T.N.

そうですね。私自身、L-Shareのプロジェクトに携わって最初に驚いたのは品質面の高さでした。求められるレベルの高さに戸惑うこともありましたが、多くの人々に貢献する仕事ができていることはやりがいに感じています。それこそ自分の身近な人の命を助けるかもしれないと考えることもありますね。特に私が関わっているAIは、学生時代から関心を持っていたテーマであり、労働人口の減少といった社会課題の解決にも貢献できるという点にも期待を持っています。

Y.T.

最初にL-Share Libraryがリリースされて数年が経ちますが、L-Shareブランドは今では当初の想定を超えて数多くの製品群で構成されています。世の中のニーズに合わせて進化し、新しいものを作り続けてきた結果だと思いますが、皆さんは今後L-Shareをどのように発展させていきたいですか?

N.M.

営業担当としては、L-Shareを様々な病院で目にするようにしたいと考えています。DICOMに対応するL-Shareが普及することで医療機器全体の「つながりやすさ」にも貢献できると考えています。

T.N.

L-Shareは2015年に兵庫県災害医療センターに納品された実績があり、現在では災害医療支援セットも展開しています。この前、Y.T.さんと話したことですが、当社の保有技術と掛け合わせていけば、さらに新しい取り組みもできるかもしれません。今後の広がりに期待が持てます。

情熱を持って発展していくL-Shareの可能性。
N.M.

新型コロナウイルス感染症の影響で遠隔医療は確実に広がっているので、L-Shareのニーズはますます拡大していくはずです。AI以外にも様々な先端技術を取り入れていけそうです。

Y.T.

やりたいことに挑戦でき、情熱を持ってニーズを満たす提案をすれば採用されるのがアイ・エス・ビーの社風ですから、可能性は十分にあると思います。私は、L-Shareをきっかけに医療分野のプロジェクトを増やしていきたいと考えています。

T.N.

やりたいことができると言えば、私自身、前のプロジェクトにいた頃に「AIをやりたい」という想いを伝えたところ、本当に聞き入れてもらって現在のプロジェクトに参加しました。アイ・エス・ビーの中核プロジェクトに若手の私が配属されたのには驚きましたが、チャンスをくれる社風は本当にY.T.さんの言う通りだと思います。

Y.T.

若手が参加することに対して不安がなかったと言えば嘘になりますが、T.N.さんの携わった仕事はニュースリリースにも掲載されるなど、期待を超える活躍をしてくれましたよね。今後、中心メンバーとしてのさらなる活躍を期待したいです。ともに、L-Shareを育てていきましょう。

PROFILE

  • N.M. ビジネスインダストリー営業部
    N.M.

    2018年入社

    大学ではプログラミングや画像処理、3DCGについて学ぶ。就職活動当時、アイ・エス・ビーは携帯電話端末の組込み開発に注力しており、新しいことにチャレンジする会社だという印象から入社を決める。

  • Y.T. 第4組込みシステム部
    Y.T.

    2008年入社

    専門学校でC言語やVisual Basicなどのプログラミングを学び、就職活動ではICT業界を志望。当時勢いがあった携帯電話端末の開発に興味を持ち、アイ・エス・ビーに入社。事業の幅広さも入社の後押しになった。

  • T.N. 第4組込みシステム部
    T.N.

    2020年入社

    大学でICTと医療について学ぶ。医療に関わる仕事に就きたいという考えからアイ・エス・ビーを知るが、医療以外にも幅広く事業展開している点が入社の決め手に。なお、在学中からAIに関心を持っていた。